ユーインメソッドによるスピーカー改造について
スピーカーユニットの改造
スピーカーエンクロージャー(箱)の改造
ネットワーク内部配線、、スピーカー端子の改造
改造料金について
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スピーカーユニットの改造
改造できるスピーカーユニット、できないスピーカーユニット
スピーカーユニットで改造できるのは、コーンタイプのスピーカーユニットです。低音用のウーハー、高音用のスコーカーやツィーターに、幅広く採用されています。直径5cm以下の小さい物や、ボイスコイルが断線していたり 損傷している物は 改造が難しいです。しかし、コーン紙が破れていたり、へこんでいる物は 修理して改造できます。また、センターキャップがへこんでいたり無くなっていても 修理して改造可能です。コーン紙のエッジが 破れたり穴が開いていても 張り替えるので問題ありません。
ポリプロピレン、クロスカーボンなどのカーボン系のコーン紙のスピーカーも、塗料による強化以外の方法で 強度を増して 音質を高めることができます。また、割れている場合も 修理して改造することが出来ます。
改造後のスピーカーユニットの外観
改造によりコーン紙の表面は 新たに塗装をするので前と全く違った色になります。お客様のご希望の色にすることが可能です。また、フレーム部分もコーン紙と同じ塗装にすることもできます。
エッジ部はセーム革になり、薄いクリーム色になります。多重張りするので重なった部分が見えます。
スピーカーユニットの大きさによる改造方法の違い(改造価格の差)
12センチユニットを境に、それより大きいものはセーム皮エッジにロール(ふくらみ)をつけた多重張りを行い、それ以下の物はロールをつけない1枚の革で張る太鼓張りを行います。
その為、改造価格に差が付きます。太鼓張りの方が簡単ですので改造価格は低価格になります。
スピーカーユニットの改造の内容
スピーカーユニットの改造は3つの要因に対する対策です。その主な対策内容は次のようになっています。
1)コーン紙の強度を増加させて、出音の時にコーン紙が歪まない用にする。
コーン紙に軽くて強いリブを装着してコーン紙の強度を上げます。リブの形 大きさ 装着位置 装着数などにより効果が大きく変わります。
紙のコーン紙の場合は、塗料を含侵させて強度を上げます。塗料の種類 塗り方 回数などで効果に大きな差がつきます。
2)コーン紙が音楽信号通りに動くのを妨げる制動力をできるだけ弱くする。
エッジをセーム革に変更します。12cmより大きいユニットは、セーム革を分割張りすることにより 細かく制動力を微調整しながら張る必要があります。
ダンパーの制動力を調整します。コーン紙とコイルの重量を支えているので遊音工房が開発した非常に高度な技術が必要です。
3)コーン紙を動かしている磁石の磁力を強化する。
強力なアルニコ磁石をユニット裏側の最適な場所に装着します。最適な場所に適量のアルニコ磁石を装着する必要があります。、失敗するとユニット本体の磁石の磁力を弱めたり、目的のコイルとギャップ部分を 追加した磁力線が通らないというようなことになります。また、追加するネオジウム磁石は非常に強力なので、取り扱いになれていないと大変危険です。
これらの内容の改造をそれぞれのスピーカーユニットに合わせて施工すると音質が著しく増加します。
その為、改造は 必ずペアのスピーカーユニットの両方に対して 同時に同じ内容の改造を行う必要があります。
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スピーカーエンクロージャー(箱)の改造
スピーカーエンクロージャー内貼り
スピーカーエンクロージャーの内部は、吸音材が入っている物の 壁面は堅い板がむき出しです。この堅い壁面で音が反射し反響音となって汚い箱鳴き現象の原因となります。この汚れた音を抑える対策としてエンクロージャーの内側全面に綺麗に反射防止のクロスを張ることをお勧めします。こうすれば澄んだ音に変わります。
バスレフダクトの調整追加
スピーカーユニットの改造によりコーン紙が音楽信号通り正確に動き始めると、密閉型のスピーカーではユニット裏面の空気の圧力がばねとなりコーン紙の動きに制動をかけているのが良く感じられるようになります。特に中低域での影響が大きく、音がくすんだ感じに聴こえます。これを防ぐにはユニット背面にできるだけ近い位置に口を設けたバスレフダクトを付けるのが一番です。
バスレフの音は汚いと思われている方は多いと思われますが、それはコーン紙が柔らかくて、濁った歪んだ音を出しているスピーカーユニットから出てくる音をバスレフポートで聴いているためで、改造スピーカーユニットのバスレフポートを通して出てくる音は非常に綺麗です。
密閉型のエンクロージャーは改造ユニットにするとバスレフポートを追加することをお勧めします。
また、バスレフ型のスピーカーもスピーカーユニットの改造をすると形状の見直しをした方がより改造効果を引き出すことが出来ます。
スピーカーエンクロージャーの外装の補修
長年使用されたスピーカーはそれなりに傷が入っています。大きな傷から小さな傷まで目立たない様に補修すると気持ちよく音楽を楽しむことが出来るようになります。
スピーカーエンクロージャーの材質により補修の仕方は変わりますが、目立たない様にできます。また、日光の為に、全体に白けたりしたような場合でも補修できます。
スピーカー前面のクロス(サランネット)の張替
スピーカー前面のクロスの汚れや破れは大変気になるものです。枠の材質によりますが汚れは落とすことが出来ます。また。全く同じ布にはならないのですが同系統の色の布で張り替えることが出来ます。
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スピーカーネットワーク、内部配線、入力端子の改造
スピーカーネットワークの制作
ユーインメソッドによる改造をしたスピーカーユニットは少し能率が下がりますが、帯域は大きく広がります。その為にオリジナルのスピーカーネットワークに抵抗などを加えて能率の調整が必要になります。改造スピーカーの帯域が広がると、ネットワーク自体もより高性能な6㏈/octの傾きを持ったものに作り替えた方が改造スピーカーの性能をより引き出すことが出来ます。
改造の効果が最も良く表れると、ウーハーユニットの高域カットが必要なくなることがあります。こうなるとウーハーには何もなしでストレートにアンプからドライブできるようになるので大変いい音でウーハーを鳴らすことが出来ます。高音スピーカーにはカットオフフィルターのみで繋げることになり、最高の音質のスピーカーが出来上がります。
このようなスピーカーユニットの改造に伴うスピーカーネットワークの変更に全て対応いたします。
内部配線の変更
内部配線も長さは短いですが音に影響を与えます。遊音工房では独自に開発した高性能な手作りスピーカーケーブルに内部配線を交換いたします。勿論スピーカー端子との接続は熟練者が丁寧に半田付けし、スピーカーユニットとの接続も半田付けで行います。
スピーカー端子の交換
ワンタッチ式のスピーカー端子などの音質を悪化させる端子は音の良い良質の端子に交換いたします。場合によっては端子のみではなく台座部分から製作して取り換えをいたします。
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改造料金について
改造料金は下記のようになっています。色々な場合がありますので詳しくはお問い合わせください。詳細見積もりをさせていただきます。